« 公務員改革:WG、あすから集中審議 13日に結論、骨抜きの懸念も(毎日新聞081104) | トップページ | 大学生就活「氷河期」へ 売り手市場一転、内定取り消しも(産経新聞081111) »

2008/11/10

社説:税金の無駄遣い 公僕精神の再生を急げ(秋田魁新報081109)

国や地方が厳しい財政事情にさらされている中で会計検査院は、税金の無駄遣いなどが過去最高の約1253億円に上ると2007年度の決算検査報告で指摘した。「血税だという認識が欠けている」との指摘を毎年のように受けながら、根絶に向かうどころか逆に不適正な経理処理は前年度の約4倍に拡大した・・・。</p> <p> 厚生年金の記録改ざん問題や、職員がタクシー運転手から金品などを受け取っていた「居酒屋タクシー」問題などで、公務員の職業倫理、資質に国民の厳しい目が向けられているさなかだけに、不信感は一層募る。中央省庁や自治体の職員たちからは、もはや「公」の概念が消えうせてしまったのではないかと疑わざるを得ない。</p> <p> 本県でも補助金や委託費の過大受給や不正使用など八分野で不適正な経理処理があるとされた。単価計算ミスで文部科学省の補助金3108万円を過大受給していた県教育委員会にみられるように事務処理の誤りが目を引くが、中には委託費を県外出張で飲食費に充てていた県地域労使就職支援機構など、信じ難い行為も目立つ。</p> <p> 悪質なケースも発覚した。財団法人あきた企業活性化センターが無利子で貸し付けた設備導入資金で、貸し付け対象外の中古設備を導入し、過大に借り入れた資金を目的外の事業に流用している製材業者がいた。中小企業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中で、資金繰りに四苦八苦しているのはどこも一緒だ。そんな企業活動を支えようとの気持ちを踏みにじる企業側の行為は許せないし、それを見抜けなかったセンターの落ち度も大きい。</p> <p> 愛知、岩手など約11億円に上る12道府県の不正経理問題にもあらためて驚かされる。架空発注などで支払った公金を業者の口座にプールする「預け」などの経理操作をはじめ、約1億円について検査院は「明らかな裏金」とした。公金意識の欠如以外の何物でもない。</p> <p> 検査院の調査対象とならなかった35都府県のうち、本県は全庁調査を実施中だ。不正支出が43億6000万円にも上った、あの忌まわしい食糧費問題の反省を踏まえ、県では物品発注に関する事務を出納局総務事務センターが一括して担当し、購入元の部局と同センターが届いた物品を確認した後で代金を支払う方式に改めた。「預け」を行う余地はほとんどないとはいうものの、検査院の指摘で過大受給や不正使用が次々に明るみになる実態を見るにつけ、それも心もとなくなる。</p> <p> 「自治体の自浄作用も限界」との見方もあるが、そうであっては自治など成立しなくなってしまう。言うまでもなく、公務員は住民への奉仕者であり、大切な税金を扱っている。その公僕としてのモラルを再認識し、1から出直すぐらいの覚悟が必要だろう。</p> <p>(2008/11/09 09:59 更新)
(続きを読む)(秋田魁新報081109)
(人事院発行国家公務員試験採用情報ニュース第38号080928より転載許諾済)

|

« 公務員改革:WG、あすから集中審議 13日に結論、骨抜きの懸念も(毎日新聞081104) | トップページ | 大学生就活「氷河期」へ 売り手市場一転、内定取り消しも(産経新聞081111) »

公務員関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 公務員改革:WG、あすから集中審議 13日に結論、骨抜きの懸念も(毎日新聞081104) | トップページ | 大学生就活「氷河期」へ 売り手市場一転、内定取り消しも(産経新聞081111) »