史上最高齢,51歳新人海上保安官誕生 背景に人材確保難
史上最高齢となる51歳の新人海上保安官が09年1月に誕生する。定員確保に苦慮している海上保安庁が今年度から、実務経験者採用試験の年齢制限を「60歳未満」へ引き上げたのを機に、3.9倍の競争を乗り越えて見事に合格した。1月から半年間の研修の後、海の治安の第一線に立つ・・・
海保の経験者採用は従来、40歳未満が対象だったが、07年10月の改正雇用対策法施行を受け今年度から60歳未満に拡大した。拡大後初の試験は6月下旬に実施。定年は60歳だが、60人の募集に対し海技士、無線通信士などの資格を持つ20~57歳の236人が挑戦した。
この試験で最高齢の合格者だったのが、51歳の男性。エンジニアである海技士(機関)資格を持つ。採用が1月のため「氏名や出身地などの個人情報は非公表」(人事課)だが、海保職員からは「試験を突破したのだから、それなりの経歴のはず。50歳を超え挑戦する心意気が頼もしい。若い保安官の手本になる」と歓迎する声が上がっている。
男性は1月から、経験者の教育機関である海上保安学校門司分校(北九州市)で、刑法や逮捕術などを学ぶ。実務経験者のため、期間は6カ月。他の海上保安大、海上保安学校生と違い、入校と同時に逮捕権を持つ司法警察職員の資格や保安官の階級も付与される。卒業後には巡視船艇などに配属される見込みだ。
海保の定員は1万2441人(07年度末)だが定員確保に苦慮しており、乗員不足で巡視船や巡視艇がフル稼働できない状態にある。団塊世代を中心にした退職増加、新型巡視船艇の配備などで、新規採用が重要課題という。【高橋昌紀】
毎日新聞 2008年8月30日 15時00分(最終更新 8月30日 15時00分)
(続きを読む)(毎日新聞080830)
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